定 期 監 査 報 告
1 監査の期日及び対象
○ヒアリングを伴う監査
監 査 期 日 監 査 対 象 課 等 10月26日 佐久城山小学校 中込中学校 中込地区館
10月30日 庶務課 広報広聴課 市民課 学校給食南部センター 野沢小学校 平賀保育園 内山保育園
11月 5日 みすず苑 春日保育園 学校給食浅科センター 浅科地区館 中佐都小 学校 平根保育園
11月 7日 財政課 学校給食課 市長政策室 教育施設課 健康づくり推進課
11月 9日 学校教育課 耕地林務課 東地区館 近代美術館
11月12日 臼田学園 青沼保育園 職員課 契約課 生活環境課
11月19日 子育て支援課 業務課 下水道建設課 下水道管理課
11月20日 農政課 観光交流推進課 企画課 国保医療課
11月21日 中央図書館 道路建設課 都市計画課 建築住宅課 体育課 学校給食 北部センター
11月27日 泉保育園 臼田小学校 中込小学校
○現地監査
10月18日 近代美術館(窓口現金について)
2 監査の方法
監査にあたっては、その事務事業が法令に基づいて適正かつ効率的に執行されているかに主眼を 置き、平成24年4月1日から平成24年9月末日までの内容で提出のあった予算の執行状況等の 資料及び関係書類に基づき、関係職員から説明を聴取するとともに、抽出による書類監査、現地監査 を実施した。また、ヒアリングを伴う監査対象外の課等においては、随時書類監査を実施した。
3 監査の結果
財務に関する事務の執行等については、概ね適正であると認められたが、一部に検討・改善を要す る事項が見受けられた。なお検討、改善を要する事項及び意見は、次のとおりである。
その他軽微な指摘事項については、口頭で留意又は改善を促したので省略した。
(1)行政財産の目的外使用について
行政財産の目的外使用について、財務規則に基づく手続きがなされておらず、本年度より新た に許可申請及び土地等の使用料の納付を要する事案があった。
行政財産の目的外使用に関し、財務規則に基づく手続きがなされていない事案について調査 をされているようではあるが、行政財産等については、資産の有効活用による自主財源の確保の 観点からも、所管する土地及び施設の現状を把握するとともに、財務規則に基づく適正な財産管 理をされたい。
(2)支出負担行為決議の起票について
地方自治法第232条の3において「普通地方公共団体の支出の原因となるべき契約その他 の行為(これを支出負担行為という。)は、法令又は予算の定めるところに従い、これをしなけ ればならない。」と規定されている。また、佐久市財務規則第60条においても支出負担行為の決 議について定められている。前年度も指摘したが、本年度の定期監査を実施する中においても、 工事請負・業務委託等について契約の締結はなされているが、歳出予算に係る支出負担行為決 議書の起票がなされていないケースが散見された。規則に従い事務処理を行うことは当然であ るが、財務会計実務上の効力として、支出負担行為決議書を起票することにより、契約締結等の 支出負担行為が経理上記録され、執行額として認識される。これによりはじめて執行状況の正確 な把握が可能となる。この行為の欠如は、内部統制のうち内部点検体制の不備にもつながること となるので、財務規則を遵守し支出負担行為決議の起票について徹底を図られたい。
(3)適正な時期の調定について
佐久市財務規則第32条において調定の時期について定められている。前年度も指摘したが、 収入については規則の定めるところにより適正な時期の調定をされたい。
(4)資金前渡による現金管理について
資金前渡による現金管理について、精算までに数ヶ月を超えるケースが見受けられた。資 金前渡は、地方自治法第232条の5第2項の規定により、特定支出の現金払いをするため の例外規定であることから、前渡期間については、概ね1か月程度とし、金額についても、必 要最小限の金額の前渡を受けることにより、現金管理のリスクをできるだけ排除されたい。 また、所管での現金管理については、佐久市公金取扱マニュアル等に基づき適正に処理され たい。
(5)税等の収納対策について
税負担の公平性及び負担金、使用料、手数料等の受益者負担の原則並びに財源確保の見地から、 収納対策に取り組まれたい。特に、現年度分の徴収率を上げることが、滞納繰越分の圧縮につな がるものと考えることから、なお一層の努力をされたい。
【広報広聴課】
(1)契約に関する諸手続きについて
佐久市行政情報コミュニティ・ラジオ放送業務における契約事務について、見積経過書 の「落札者氏名」と、請負人選定調書の「指名業者」の代表者名が異なっているケースが見受 けられた。請負者を決定する上で重要な個所であることから、細心の注意を払い事務処理を されたい。
(2)市民活動サポートセンターへの委託料の検証について
市民活動サポートセンターについては、市民活動を支え、地域が抱える課題の解決を推進 するための拠点として平成24年4月にオープンした。初年度の運営委託料は13,00 0千円である。市民活動を行う市民と、支援を求める市民との橋渡しを業務とするなど、業 務の成果や効果が見えにくい部分もあるが、運営初年度でもあるので、効果の検証や委託料 が効果的に使用されているか等注視し検証されたい。
【契約課】
(1)備品台帳の整備について
備品台帳の整備については、定期監査を行う中で、公会計システムへの入力により、現在 の備品台帳は不要と判断している課が見受けられた。公会計システム導入と紙ベースの備 品台帳整備とが類似した事務処理であることから、現状ではどのような課題の解決が必要 なのか、また今後の方針について、各課に周知徹底し、財務規則で規定する物品の管理につ いて遺漏のないようされたい。
また、備品台帳は、財産管理の観点からも重要な書類であることから、備品台帳の備え付 けが形骸化することのないよう、備品台帳の整備及び物品の管理をされたい。
(2)物品調達における入札について
定期監査期間中に自治体関係の契約において、特定の製品に限定して一般競争入札を行 い、競争性と公平性に欠けると、指摘する新聞報道がなされた。市の購入物品等の選定にお いて、特定の物品に限定される場合には、所管課より製品指定理由書等の提出を義務付け、 入札執行課である契約課において、物品の限定理由の明確性と、物品を限定することが不可 欠であるか否かを審査しているとのことである。物品の限定理由については、引き続き十分 に精査するとともに、入札の執行にあたっては、競争性、公平性、透明性に十分に配慮し、競 争入札が形骸化しないよう努められたい。
『 福 祉 部 』
【子育て支援課】
(1)障害児保育委託料の支払について
払いとなっているようであるが、保育サービスは日々提供されており、事業者負担の軽減の 観点から、年2回程度の支払いについて検討されたい。
『 経 済 部 』
【農政課】
(1)農業振興における補助金について
農業振興については、72,000千円を予算額とし、18種もの補助金がある。費用対 効果や補助金が有効に活用されているかについて検証しているとのことであるが、補助金 の交付については、前例踏襲ではなく効果ある施策に結びつくようより一層努められたい。
【観光交流推進課】
(1)委託料及び負担金の検証について
観光事業実施について、受託先の選定や、委託料の妥当性について、前例踏襲ではなく、根 拠を明確にし、委託料が適正に使用されているかなど、引き続き公金の有効活用に努められ たい。
財政援助団体等への負担金支出については35,308千円であり、所管課が団体の事 務局となっている事案も見受けられる。負担の目的、負担割合の妥当性、負担による効果を 明確にするとともに、負担による効果に対して負担額が過大でないと客観的に判断できる など、負担金の支出の適正性について、より一層検証に努められたい。
『 建 設 部 』
【道路建設課・都市計画課】 (1)歳出予算の執行状況について
社会資本整備総合交付金関連事業及び各土地区画整理事業において、予算執行率が 0.94%から14.66%程度と低い状況であった。要因としては、用地交渉等の長期化 に伴う工事発注の遅れによるものとのことである。事業の円滑な推進が図られるよう鋭意 努められたい。
【都市計画課】
(1)街路事業建設促進期成同盟会等負担金について
【建築住宅課】
(1)公営住宅の管理委託について
公営住宅877戸について、10月1日より長野県住宅供給公社へ、住宅の管理はもとよ り、住宅使用料の徴収業務を含めて業務委託とのことである。住宅使用料の徴収業務につい ては、早期対応による現年分収納率の向上が重要であることから、収納率や滞納状況を注視 し受託者への助言及び指導をされたい。また、管理委託料19,950千円については、施 設修繕に即時に対応するため修繕費を含む委託料とのことであるので、精算時には、修繕の 状況や経費を検証する中で、委託料の適正性を確保されたい。
『 生 活 排 水 部 』
(1)料金徴収業務について
今年度の料金等徴収業務については、委託料35,532千円であり1月当たり300 万円程度の経費がかかっている。委託業務についての評価や、収納率については年度末まで 確定できないとのことであるが、収納業務については、早期の対応による現年分の収納率の
向上が重要であることから、収納の動向や滞納状況を注視するなかで受託者への助言及び 指導をされたい。また、収納状況(実績)を委託料に反映される仕組みの導入についても検 討されたい。
『 学 校 教 育 部 』
【学校教育課】
(1)奨学資金特別会計における滞納について
奨学資金特別会計における奨学金返還金滞納繰越分については、7件1,288千円と 把握しているとのことであるが、滞納繰越分の一部のみ調定処理がなされていた。滞納繰越 の財務会計上の処理としては、過年度滞納繰越分については、出納整理期間がないため4月 当初に、前年度(平成23年度)分の未収金を、出納整理期間終了後の6月当初に前年度の 繰越分としてすみやかに調定を行う必要がある。現状では、収入額を調定額としていること から、事実上の滞納額が財務会計上の数値として確認できない。滞納繰越額の財務会計上の 処理については、納入すべき額として、適切な処理をされたい。
(2)電気料金の資金前渡について
小学校、中学校の電気料金については、年間必要見込み額(小学校37,700千円・中 学校28,000千円)を年度当初に会計局が管理する預金口座に資金前渡し、月々の電 気料金を口座振替しているとのことである。所管課においては、年度当初の一括資金前渡の みの処理となる。市会計からは一旦資金前渡はしているものの、便宜上の手続きであること から、会計局が管理する通帳については、公金を扱う口座であることを再認識し引き続き適 正な通帳管理について努められたい。
(1)給食センターにおける備品台帳の整備について
給食配膳用コンテナ購入による備品台帳の整備状況を確認したが、記載されていない状 況であった。購入物品については、納入時に備品台帳の整備をされたい。
また、新規購入に伴い物品の処分等がある場合には、財務規則第226条第2項の規定に おいて、「処分を決定し、物品を相手方に送付したときは、受領書を徴さなければならない。」 とされていることから、備品の処分についても、適切な処理をされたい。
『 社 会 教 育 部 』
【東地区館・浅科地区館】
(1)各地区館での使用料等の取扱いについて
使用料等を現金で直接納付する場合の領収書の交付について、財務規則第38条におい て、「領収書を納入義務者に交付すること」となっているので、領収書の交付を徹底されたい。 また、現金取扱簿の確認印等の扱いについても、統一した処理方法で処理されたい。
手書き3連式納付書の書き損じについては、一部に破棄による処理が見受けられるが、連
番管理されていることから、財務規則第8条第1項第3号に規定する処理方法により適正 に処理されたい。
【浅科地区館】
(1)施設管理について
浅科地区館については、現在18台分の駐車スペースがあるが、施設利用者以外の駐車が あるとのことである。迷惑駐車への対応と共に、参加者が多い講座開催時の駐車方法につい ても工夫をされているようであるが、施設管理者として、利用者の利便性向上のため、適正 な管理に努められたい。
4 まとめ
(1) 公金の収入に関わる調定事務や、支出の原因となる支出負担行為決議を含む支出事務 など、財務会計処理について、条例等を再認識する中で適正な事務処理にあたられたい。 (2) 物品を含めた財産の管理について、備品台帳や財産台帳の整備をはじめ、財務規則で規
定する事務処理方法を再確認し、適切な事務処理をされたい。
(3) 事務事業の執行、補助金、負担金の交付について、常に社会状況や外部環境の変化を十分に 把握しながら、市民ニーズや目的に合った事業を検討し、費用対効果の検証及び効率的な財政 運営に一層努められたい。